by 渡辺天和斎 Information
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2008年 12月 28日
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表紙に「お話づくりは簡単だね!」とか「きみもプロのマンガ家になれるぞ!」とか、勇ましい言葉が並んでるのがかえって怪しいんですが(笑)、話作りの参考書として、創作が行き詰まった時に背中を押してくれる一冊として、手元においておきたいと思えました。 内容はタイトル通りで、「面白さって何?」ということに重点を置いたマンガストーリーの作り方ヒント集です。 なもんで、作品作りの細かい部分で具体的に「これがいい」「あれがいい」と書いてるわけではないので、絵系の技法書のような親切さを求めてると肩すかしをくらわされます。書かれてる内容も、小説技法サイトにたいてい書いてある基本的なことがほとんど(起承転結とか好かれる主人公像とか)だし。 けれど、「編集者は作家の味方です。作品の共同制作者です」という一言に要約される著者の基本姿勢が文章にもにじみ出ていて、読むと頼りになる編集者が後ろについていてくれたような心強さを感じます。 話作りに悩んだときに何気なく読むと、さりげなくも重要なヒントが得られる感じは、編集者とか先輩作家と雑談するのに似ているかも。気付いてなかった視点を提示されて、自分の問題点が明らかになるような。先達の熱い話を聞いて、自分の創作魂にも火がつくような。 創作で大事なのに忘れがちな、「自信を持つこと」「自分の作品を愛すること」をしっかり支えてくれます。 ストーリーの作り方なので、マンガだけでなく、小説を書く上でも参考になるヒントがいっぱい転がってます。 マンガでも小説でも、上達を実感できなくなってきた人のブレイクスルーにオススメです。
by tenhosai-north
| 2008-12-28 06:37
| 創作メモ
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