by 渡辺天和斎 Information
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2009年 03月 22日
奥野宣之「情報は1冊のノートにまとめなさい」Nanaブックス
情報版「超」整理法のハウツー本 本書を一言で要約すると、そんな感じになります。 A6のノートに、時系列順に何でも書き込み貼り込み、1冊終わるごとに日付ラベルとジャンルを示すタグのついた、検索用のテキストデータをパソコンで作る。 そうすることで、何十冊何百冊のノートの中から必要な情報をいつでも引き出せる、自分だけの最強データベースができる! ……というふれこみのこの本。 目からウロコで一瞬にして惹かれ、「これならできそう」と思って始めてみて2ヶ月。 本に書かれてたことが決して誇張ではない、実行した人の「何か」を変える力が確かにあると思ったのですが……? 以下、記事中の「ノート」は、このメソッドで作られたA6ノートもしくはこのメソッドそのもののことを指します。 残念ながらというか、当然のことながら、万人向けではありません どんなにすごそうなライフハックでも、誰にでもできて確実な効果があるものはありえません。 この本にも、この方法が合う人の条件というものがあります。 しかし残念なことに、その条件の提示が、本ではするっと抜け落ちてたりします。 その条件とは…… 1.年に文庫本数十冊分になるノートの収納場所を、自宅か自分の主たる活動場所に確保できる 2.週に1回程度、約1時間かかるノートの更新作業が苦にならない程度のマメさと作業時間がある の2点。 1の条件は具体的に想像がつくかと思いますので、各自の収納状況に当てはめてお考え下さい。 2の条件、これが少々厄介で、更新作業が本に書かれてるほど楽ではないのです。 慣れれば15分でできるとか書いてますけど、15分では絶対に無理。 現に、1冊目のノートの索引作りには3時間かかりましたし、10冊めを越えた今でも、新旧ノート間の情報引き継ぎ+索引入力で1時間はかかります。 その作業にも、ここ何日かの行動や思考を具体的に振り返る効果があり、これはこれで楽しいものなのですが。 でも、その週に1時間すら惜しいほど忙しい人には、この方法は向きません。 では、具体的にどんな人に向いてるかというと…… ・1日1ページのほぼ日手帳では足りなかった人 これが一応の目安になるんじゃないかと。 あと、このメソッド最大のメリットは「安いこと」と書かれてますが、年間通して考えると普通の手帳よりは確実に高くつきます。その辺も判断の材料にしてくださいね。 2ヶ月間試して分かったこと ・使ったノートは10冊。平均すれば、だいたい1週間で1冊 最初の頃は使い方にかなり無駄があったのか、3日で1冊使ってました。 原因は、貼り込む資料が多すぎたこと。ホントに何でもかんでも貼ってたし、本でもそれが推奨されていましたが、3冊目ぐらいからは落ち着いてきます。いる/いらないを見分ける目が育ち始めたのかも。 ・頭のフットワークが軽くなる! ノートの効用として本でも挙げられていますが、使い始めて最初に実感したのがこれです。 書いておけば忘れてしまってかまわない、というのが、ここまで頭を楽にしてくれるとは! 漠然とした不安とかも、とりあえず言葉にして書いてみることで吐き出してすっきりするし、後から客観的に見直すことで解決への糸口が見つかることもあります。 具体例を挙げると、3/7の記事とかね。 ・体のフットワークも軽くなる 私の趣味の一つに美術展鑑賞がありますが、面白い企画展をいつ・どこでやってるのか、書いておかなければ忘れてしまうんですね。書いても、それを外出先で見てないと、せっかく近くに来たのに忘れてて「あー! 行っとけばよかった!」となる。 それがノートを始めてから、企画展の情報をまとめて持ち歩けるようになり、いろんなところの美術展を積極的に見に行けるようになりました。 もちろん美術展に限らず、興味を持ったことを何でも書いておけば、それに対するアクションを起こすきっかけになるかもしれません。 ・半端な紙片を保存するのに便利 写真やレシート、紙1枚の資料など、保存しておきたいけど適当な場所がない。保存したはいいけど、しまい込みすぎてただ死蔵してるだけになってしまう。 そんな問題も、このノートで解決できます。レシートなんか毎日ノートに貼ってしまうので、お財布の中もスッキリ。 サイズがA6なので、大きいものは切ったり折ったりしなきゃいけませんが、そこまできれいに保存したいものってそうないですしね。 ・ノートの更新作業はかなり面倒 上でも書きましたが、特に索引入力が面倒です。 これに耐えられるかどうかが、このメソッドが合うか合わないかの分岐点だと思います。 あと、「徹底的に自分仕様にカスタマイズ」が本書のキモなので、それがある程度できるまでは大変でした。 ・でも、楽しい! ノート作りも索引入力も 手で書いて、ハサミとのりで切り貼りして、というノート作りの作業そのものが、やってみると思った以上に楽しいです。ノートの使い方を試行錯誤することもね。 そして、面倒な索引入力ですが、入力しながら索引ファイルを見ているだけで、いつ何をやったかを具体的に思い出せて、これはこれで楽しい。 実際、書いておかなければ、おととい何を食べたかさえ覚えてられないものなんですよね。 本書から、光るフレーズをピックアップ ・どこでも書けるように、確実にペンを持ち歩く方法は、ノートにペンを付けることではありません。ペンをいたるところに用意しておくことです。 ・年に何回もまっさらなノートを取り出して手帳を一新できるのは、とても快感です。引き継がなければ過去の記述は「目に入らない」ので、精神衛生上もいいと思います。 ・思うに、心配や不安、イライラというのは、一種の問題意識なのですね。 (中略) いわば、問題と作成途中の解答をそらんじている状態なので(そんな状態ではろくな答えは出ません)、つねに忘れないように頭は頑張っているわけです。「頭をもたげている」状態ですね。不安や恐怖、苦痛を繰り返し反芻していると言ってもいい。まったくの取り越し苦労です。 それを防ぐには、いったん問題を紙に落として、忘れる。あるいは結論することです。 紙に書き出したら、もう覚えている必要はありません。本当に自分が直面する問題のみ、心配するのでなく、考えるようにします。 ・アウトプットを料理にたとえれば、インプットは材料、アイデアは調理や味付けといったところでしょうか。イモがなければイモ煮はできません。ついでに、次のようなことも言えます。 ありふれた材料でも、調理師が腕を振るえば、おいしい料理になる。 素晴らしい材料でも、焦がしたり、味付けに失敗すれば食べられない。 素晴らしい材料なら、切って並べただけでも食べられる。 ・いい写真を撮るためには、とにかくシャッター多く切らなければなりません。一〇〇枚撮れば、いい写真が一枚ぐらいはあるかもしれない、という具合に。 適切な例ではないかもしれませんが、アダルトビデオのパッケージの写真は、プロのカメラマンがマシンガンのように撮影した数百枚のうち「奇跡的によく撮れた一枚」を使っているそうです。 (中略) 逆に言うと、素人でも何千枚も撮れば、プロが一〇〇回シャッターを切って得られる写真を超えられる。プロと素人の差も、単純な物量の差で埋められるのです。 これは、一見、面倒なようですが、実はとても頼もしい話ではないでしょうか。 私のノートの、具体的な使い方はまた次回にでも。 3/23追記:「情報は1冊のノートにまとめなさい」で作る、自分だけのノートに書いてあります。ご参考までに。
by tenhosai-north
| 2009-03-22 06:33
| 創作メモ
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