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2010年 05月 17日
前の記事「創作での瞬発力と持久力」に、いろいろと反応ありがとうございました。
前の記事でやったことは、単純な概念の提示でしたが、それでもなにがしかのお役に立てたのなら書いた甲斐があったというものです。 さて、その中でスランプがどうの、という話があったので、直接のコメントに代えて、スランプ克服に関する私の経験を書いておこうかと思います。 もしまた同じ事態に陥ったときに、試すことのリストとして。 これまでスランプに陥ったことは何度もあり……というよりは、定期的になっているふしがあるのですが、脱出したきっかけはこんなことでした。 1 本当に気になっていることを解決した 2 体をメンテナンスした 3 環境が変わった 4 道具を変えた 5 原作を読みなおしたり、他の作品で感動したりした 6 公開へのハードルを下げ、数打ってるうちになんとかなった 7 気分転換をした 以下、項目別に見ていきます。 1 本当に気になっていることを解決した 実生活でのトラブルから、他の作品にはまっているといったことまで。他に気を取られることがあったら、創作に集中できるものではありません。 そんな場合は、そちらを先に解決したりある程度めどをつけたりすると、また創作に集中できるようになります。 2 体をメンテナンスした 1とも多少重なってきますが、体調の善し悪しも創作のモチベーションに影響を与えます。 肉体的な疲労や怪我・病気だけでなく、ストレスで調子が悪い場合にも、体の方を意識していたわり回復させることで、創作に必要なエネルギーをためることができます。 また、季節や天候で定期的に調子が落ちるということもます。まさに私がこのタイプで、秋冬はもう調子が出ないものと思ってあきらめてます。秋冬に書けないのはもうしょうがないと。ここ数年は、そのことで必要以上に自分を責めるよりは、「今はインプットの時期」とでも割り切るようにしています。 3 環境が変わった 人間関係も含めて、周囲の環境は体調にもモチベーションにも影響を与えます。 現在作業している場では集中しづらいと感じたら、作業を外に持ち出して集中できる環境に移動してしまうのも手です。絵だと難しいかな……? 私は昨年秋にポメラを導入してから、このことをよく実感しています。図書館・ファミレス・喫茶店といった集中するための定番スポットから、公共交通機関での移動中など「書ける場所」が増えたことで、状況が好転しました。 これは、書くことへのハードルが下がり、より気軽に書けるようになったことが一つ。そこからもう一つ、スランプなりにも、わずかなりとも書き進められることで、書けないことばかりに意識が集中して、無駄に焦れることがなくなったということの相乗効果のようです。 4 道具を変えた 道具を変えることもいい刺激になります。 ちょっと不便なのを我慢して使っていた道具を、新しくて性能のよいものに替えれば、効率を上げることができますし、新しい道具に習熟するために習作を作ったりするのも、アウトプットへのハードルを下げるために有効だと思います。また、新しいことを覚えること自体が新鮮な刺激にもなるんじゃないかな。 逆に、たまには不便な道具をあえて使ってみるのも面白いでしょう。 デジタル作画に行き詰まりを感じたら、久しぶりにアナログ画材で描いてみるとか。あえて手書きで小説を書いてみるとか。 ただこれは、便利な道具に頼っていた自分を直視させられてかえって凹むリスクをはらんだ、やや危険な試みでもあるのですが……。 5 原作を読み直したり、他の作品で感動したりした 萌えでも感動でも、心のエンジンを起動させる何かがないと、創作って始められませんよね。 エンジンにはその働きに応じた燃料の補給が必要なように、心にもアウトプットに応じたインプットの補給が必要です。 二次創作の場合、「萌え燃料」という言葉でその必要性を直感的に理解している人が多いようです。だから、萌えとか感動といった、感情面でのインプットに関しては「釈迦に説法」ってやつですが。 ただ、そうやって萌え燃料を投下しても何か物足りないと感じた場合、知識のインプット不足が影響しているかもしれません。技法面の知識はもちろん、描こうとするもの自体に対する知識などが不足してたために、結果として描きたいものがイメージ通りに描けなかった。その経験がスランプの引き金になることが、私には何度かありました。 それを乗り越えるためには、やはり知識を身につけることが一番。資料や参考になりそうな本を読んで自分の地力を上げるのはもちろんのこと、得た知識からひらめいて、新しい作品にとりかかれるということも。 また、別の作品で感動して、「これを(活動ジャンル)でやれないかな」とやる気が出るのも、二次創作ならではのスランプ克服のきっかけといえるでしょう。 6 公開へのハードルを下げ、数打ってるうちになんとかなった ある程度上達を実感すると、「もっといい作品を作りたい」という欲が出てきます。 それ自体は向上心でもあり悪いことではないのですが、これが過ぎると、実際は上達しているにも関わらずクオリティに納得できなくて公開できない→満足できるものができないなら最初からやらないという悪循環に陥ってしまいます。 絵だったら、毎回毎回がっつり書き込んだカラー作品じゃないとUPできないとか。文章だったら、一場面だけを切り取ったようなごく短い話は作品と認められないとか。 読者の立場からすれば、そういうものでも案外嬉しかったりするのですが、こと自分の作品に対しては、出来もしないのにプロ並みの水準を要求してるようになったり。 抜け出すには、まず「ハードルが高くなりすぎてる」と気づくこと。 気づけば、高くなったハードルを意識的に下ろすことができます。 ちょっと満足できない出来でも、思い切って公開してみるとか。締め切りを設けたりお題を利用したりして数をこなしてみるとか。あるいは、アウトプットへのハードルが低いしくみを、作ったり利用したりするとか。 実は、私がTwitterを始めたのも、文章のアウトプットへのハードルを下げるのが当初の目的でした。これが思わぬ効果をもたらしているのは、これまで関連記事で書いてきたとおり。 7 気分転換をした 1〜6は、スランプの原因が推測できて、それを解決する形で脱出をはかる試みでしたが、それでもどうにもならなかったり、そもそも原因が分からないということもままあります。 そんなときには、すっぽーん! と創作のことを忘れて気分転換するのもアリですね。 私の場合は、ドライブや旅行など、とにかく場所を変えることを心がけています。自然豊かな土地への長距離ドライブ+日帰り温泉というのが定番。帰る頃には、気持ちの整理がなんとなくついているから不思議なものです。 以上、覚え書きとして。
by tenhosai-north
| 2010-05-17 17:52
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