by 渡辺天和斎 Information
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2005年 03月 02日
何とか映画公開前の予習に間に合った「終戦のローレライ」。予習の目的が「加山は誰かを見極めること」だから、映画しか見てなくてもすぐ分かっただろう清永というキャラがいるので、読む必要はなかったかもしれない。だけど、ひさびさに続きが楽しみで発売を心待ちにする本に出会えた。
ローレライの正体といい、伊507の戦法といい、戦争を扱った小説としてはかなりトンデモの部類に入るストーリーではある。艦全体の命運を左右するような決定が、折笠の、悪く言ってしまえば「ワカゾーの意見」で覆ってしまうのも、軍事組織としてどうなのかとも思う。 しかし、圧倒的なキャラクターの存在感の前には、そんなことは些末なことに思えてしまう。 主役級と言っていい人物も絹見、折笠、パウラの3人がいて、それ以外の主要人物というと、フルネームで登場した人間全員じゃないかというほど各キャラクターは深く書き込まれている。これは主人公が誰か分からなくなるというデメリットを抱えながらもつい引き込まれてしまう。海軍の規格外ばかり集めた伊507の乗員は、それぞれに魅力的だ。 主人公の折笠上等工作兵は、思考回路や行動が大神一郎そのものだし、同期の清永上等工作兵も、生真面目でちょっと影のある折笠を3枚目のキャラクターでフォローする加山っぽい男で、わたしならこれだけで丼飯をおかわりできそうだ。館長の絹見も、いぶし銀的兵曹長の田口もいい味を出している。それどころか、後半まで読み進めると、空気を読めない時岡軍医長や船酔いに悩まされる甲板士官の小松少尉まで愛しく思えてくるから不思議だ。 でも、一番の男前はパウラ・エブナ−で決まりだ。女の子だけど。 予習は完全、映画が楽しみだ! 原作を読んでからまず不安になったのが、あれだけの大作を映画の枠内に納められるのか? ということだった。どうやら映画は伊507出航のあたりからで、原作に書かれていた他の艦の視点部分はごっそり落とされるだろう。 もうひとつ、フリッツはどこに行ったのか? という疑問。原作ではフリッツはパウラと同じぐらいのキーパーソンのはずなのだが……。一応、スタッフロールを最後まで見るとフリッツの名前があり、外国人が演じている。 登場人物相関表を見ると、原作の人物をもとにいくらかの改変が加えられているようだ。折笠と清永の年齢と階級は、役者に合わせたのか17歳の上等工作兵が19歳の一曹になっているし、原作での高須は木崎に統合されてしまっているかわりに、原作でのフリッツが映画版での高須になるようだ。 また、原作にはいなかった「作家」というキャラクターの役割は……? そういう違いを楽しみながら映画を見るのも、予習した者の特権かな? 帝劇で「終戦のローレライ」(原作版)を舞台化するなら? 折笠征人:大神一郎 清永喜久雄:加山雄一 パウラ・エブナ−:レニ・ミルヒシュトラーセ フリッツ・エブナ−:マリア・タチバナ 絹見真一:米田一基 高須成美:神崎すみれ 田口徳太郎:桐島カンナ 小松秀彦:真宮寺さくら 岩村七五郎:李紅蘭 時岡纏:ソレッタ・織姫 幼少時のパウラ:アイリス 朝倉良橘:京極慶吾(っておい)
by tenhosai-north
| 2005-03-02 23:49
| サクラ語り
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