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2006年 02月 16日
3カ月ほど前、とある会社から通販でサプリメントを買いました。
それ以来、その会社から毎週のようにDMが届きます。 そのこと自体は広告手法としてよくあることなので、特に何とも思いませんでした。 ところが、先日「ちょっとそれはどうかと思う」というDMが届いてしまいました。 A4サイズの封筒全面に印刷された謎のコラージュ。 下の方に「時間は1秒たりとも戻らない…」「ウフフ…そうね。一瞬にして未来を過去に変える。それが時計の針ね」というマンガっぽいもの(?)が書いてあります。 サプリメントとか売ってる会社なので、意訳すると「肉体は刻一刻と老いていくものだ。だからそれを少しでも食い止めるために我が社のサプリメントを買え」ということでしょうか。 コラージュの中には「自分の扉」「宇宙」「平和」など、意味深な語句も並んでいます。 作品中のサインから判断するに、社長の作品らしいです。 封筒の中には、よくある新製品発売のチラシや、体験談をまとめたレポートの他に、ニューズレターが入っていました。 そのニューズレターはこんな書き出しで始まります。 ギィー という油の切れた音と共に扉を開けるととそこには、1本の赤いバラの花を胸の前に両手でかかげた男性が立っていた。 こんな、小説ともポエムとも判別の付かない物語が、何の脈絡もなく4ページにわたって続いていました。これも社長の作品のようです。 彼の名誉のために言い添えると、それはなかなか気の利いたショートショートで、個人の小説サイトにあったなら、掲示板に好意的な感想の一つも書きたくなるようなものでした。 が、商業宣伝を目的としたDMに同封するものとしてはあまりにも場違い。ニユーズレターの内容がそれしかないってどうなんでしょうか。そのあまりの違和感に、思いっきり背筋が寒くなりました。 生産者や送り手の顔が見える方が、客としては安心だとは正論です。が、客に見せる送り手の素顔に、余りに脈絡がなさすぎるとかえって不安になるものですね。
by tenhosai-north
| 2006-02-16 01:20
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