by 渡辺天和斎 Information
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2011年 03月 10日
注)記事内で書かれているゲーム内のイベントは、あくまで夢の話で、実際のゲーム内では起こらない……はずです。
はずなんですが、あんまり怖かったので記事にして成仏させたいと思います。 感情を極力排して淡々と書きますが、タイトル通りに内容が内容なので、ショッキングな描写も若干含まれます。 この先は自己責任で【閲覧注意】ということでよろしくお願いします。 さて、戦闘パートでの「撤退」とは、その機体で戦闘行動が維持できないので、自主的に戦線を離脱するということになってると思われます。 しかし、実際戦っていれば操縦者の負傷や死亡など、より深刻な事態が起こる可能性も当然あるわけで。 もしそうなった場合、ゲーム的にはどのように処理・演出されるかというシミュレーションを、図らずも夢の中でしてしまいました。 詳細に書こうとするとおしっこちびりそうなので箇条書きにしてみますと…… 場面設定 ・「サクラ大戦2」の、某話(実在しない)ザコ戦 ・戦場には、一定のダメージを与えると大爆発する爆弾が仕掛けられている 発生条件 ・機体本来の耐久値を大幅に上回るダメージを受けたとき (夢の中では、〈光武・改〉の120に対し、400以上のダメージだった) 演出 ・ダメージを受けたときに、通常では聞けない断末魔の悲鳴が上がる ・通常の撤退と異なる台詞で戦線を離脱する (例:アイリス「お兄ちゃん……アイリス……もうダメ……」) ・下落幅にして4段階分の、信頼度下降の効果音が鳴る ・隊長が健在でも、この状態の隊員を出した時点でゲームオーバー+米田に怒鳴られる その他ゲーム内での処理 ・ゲームオーバー後、そのセーブデータが凍結されてしばらくロードできなくなるか、第1話からのやり直しかの選択を迫られる ・凍結解除後のセーブデータでゲームを再開すると、信頼度順位パネルに負傷離脱した隊員の名前と顔は出てくるものの、それ以外の情報(信頼度の目安や、戦闘時の補正値)が出なくなる ……いやぁもう、何が怖かったって、最後の信頼度順位パネルが一番怖かった……;; アイリスの顔の横に、「やる気なし……」とすら表示されてないまっさらなパネルがポツンとあるのが、無表情のアイリスに無言で見つめられてるようで。その直前までのアドベンチャーパートでは、あの明るくて可愛らしいアイリスとして登場してたはずなのに。 あんまり怖くてここで目が覚めてしまったんですが、そのままゲームを進めてたら、アイリス抜きで出撃してたんじゃないか、とも思いました。 怖がってばかりでも後味が悪いので、ここからは無理やり考察。 これ、夢とはいえ怖がってたのはプレイヤーである私だけで、当の花組はプレイヤーほど怖がってないと思うんですね。仲間が大けがをして、心を痛めたということはあるにしても。 隊長はもともと軍人だから、殺し・殺されること、仲間を失うことへの覚悟はある程度できているでしょう。少なくとも、それで怖じけて任務放棄するようではゲームが成り立たないので、その程度の覚悟はできてることになってる、はず。 とはいえ、軍隊で部下の負傷や死亡に接するのと、花組でのそれとは、感じ方がだいぶ違うのではないかな、という気もします。 身も蓋もない話ですが、軍隊で指揮する部隊は、隊員が何%か失われることを前提として組織されています。制度上も教育上も、隊員どころか指揮官すら代わりがきくようにできています。 同じ部隊でともに戦っていれば人間的な絆が生まれるし、それがハードな戦場を生き抜く原動力になるにしても、「何もかも代わりがきく」という前提は全員が持ってると思うんですね。 それに対して花組は、そもそも隊員になれる人間が非常に限られているので、隊員の補充が非常に難しいです。そして、隊長と隊員の連帯も、上官と部下というつながりを越えた個人的な関係の方が大きなウェイトを占めているように見受けられます。隊長も隊員も彼らの結束も、替えのきかないオンリーワン。 また、部下がうら若き女性であるということも、万が一の事態の受け止め方に影響することもあるでしょう。 そして何より、上層部が花組の隊長に部下とオンリーワンの絆を結ぶよう要請していますよね。あやめのこんな台詞に象徴されるように。 「花組の隊長はただの軍人ではだめなの」 「人の命を、勝利のために犠牲にするような戦いを繰り返してはいけない……。だから花組の隊長をつとめる人は、花組を……この劇場を、そしてここでの暮らしを愛してくれる人でなければだめなのよ」(小説版より) それで実際、隊長が万が一の事態に直面したときにどうなるかは、プレイヤーの考え次第なんですが。 参考までに私の考えを述べますと、上記の考察を前提に、だからといって何も感じていないわけではなく、喪失感とか罪悪感は、抑圧した分思わぬところで噴出するんじゃないかと見ています。 また、花組も2の時点では文字通り死線を越える壮絶な戦いをくぐり抜けてきた経験があるわけで、少なくとも、殺し・殺されと縁遠くなった現代民間人の感覚とは違うだろうな、とは思っています。入隊前にいろいろあった隊員ならなおのこと。 なもんで、実を言うと「新・愛ゆえに」第1幕の演出には少し違和感を覚えてました。主人公サイドのキャラが生き返るのは、死なないよりタブーなんじゃね……? って感じで。 思いの外話が大きくなってしまいましたが、プレイヤーの感じ方と主人公の感じ方は必ずしも一致しないし、むしろギャップこそが主人公の魅力につながるかも、と結論してみたいと思います。
by tenhosai-north
| 2011-03-10 18:04
| サクラ語り
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